多分、45cmはある🐢亀がいます。大きな身体を揺らしながら、首を高く上げ、葦原から道を越えて田んぼ付近へ、姿を消します。何の為かはわかりませんが、年に1度見かけます。私が覚えている限りは、20年近く毎年、見かけます。
それが、新幹線の工事で2年前から見かけなくなりました。大きな橋梁が葦原辺りに設置されたからです。
花が咲くと、人は喜び、惜しまれつつ散るのに、雑草は嫌がれつつ生えては捨てられる。花も草も共に大自然の因縁の働きによって生じて来たのです。
花は人に喜んでもらいたいために咲いたわけではなく、雑草は人に嫌がらせをするために生えたのではありません。
なのに、人間の都合で勝手に良いの悪いのと差別するのです。
あの亀にとっては、危険な道を横切り、家族の為か、生き残る為か、よほど大事な事なのです。
私達は、当たり前に鈍感になり、感謝と犠牲の上に生きています。